2018年2月15日木曜日

第805回バンコクスリウォンロータリークラブ例会(2018年2月13日)






805回バンコクスリウォンロータリークラブ例会(20182月13
@インターコンチネンタルホテル4

19時開会点鐘
国歌斉唱(タイ・日本)
ロータリー4つのテスト


【メンバー出席者】
平田設立会長、鈴木会長、梅村RTN、飯田光孝前会長、中島前会長、スモン前会長、飯田直樹前会長、北浦RTN、藤江さん、小田原前会長
VISITING RTN
高知西RC 松田会長、塩田様、山崎様、小野山様、尾崎様、奥村様、田中様、井上様
東京北RC和田前会長
GUEST
西村様、福本様(ホームページより)
藤岡様(小田原前会長より)

≪鈴木会長より・会長報告≫
東京北RCから、高知西RCから、ようこそお越しくださいました。またゲストの方々、私どものメンバー、こんばんは。
私は日本を離れて25年ですが、とっても日本を恋しく思うオリンピックの時期がやってまいりました。昨夜、銀メダル1つ、銅メダル2つという嬉しいニュースに勇気をもらい、感動いたしました。
そんな形で私たちがやっているロータリーの活動が皆様の心に届くような事があればいいなと思っております。
今日は理事会、自転車委員会もありましたので、早速ご報告させていただきます。

≪飯田光孝前会長より、自転車委員会のご報告 ≫
まず昨日、日本から2650地区より20名のローターアクトが入りまして、クロントーイ地区の幼稚園で衛生指導を行いました。子供たちに衛生観念を植え付けるという大切な使命が、ロータリーの強調事項の中の水と衛生でございます。この衛生指導というものが、我々の力を入れている浄水器の設置とリンクしている部分でございまして、今回クロントーイ幼稚園を訪れました。実はこのクロントーイ幼稚園、小田原前会長が以前よりずっと支援されている所でございます。
それに関連いたしまして21日チェンマイに行って参ります。22台の浄水器をチェンマイ、メーホンソン、タークこの3つの県の16の学校に贈呈いたします。
日本より天童東RC、バンコクスリウォンRCからは中島前会長、梅村RTN、山田RTNと私で行って参ります。式典はチェンマイ、メーホンソン、ターク県の学生が70名、チェンマイの知事、日本総領事、3360のガバナーというメンバーが参加しまして、この中で贈呈式と教育指導を行います。朝9時に出発して、夜中の23時ごろ戻ってくる予定でございます。
翌週ですが、南のソンクラー県に行って参ります。これも非常大きなプロジェクトでございまして、自転車200台贈呈を10校、浄水器を6台、図書が6万バーツということで、たくさん支援が集まっております。日本からは九州の玉名RCから3名、徳島プリンスRCより4名、盛岡西北RCより4名ご参加、また参加はされませんが支援金を頂いておりますのは東京ベイRC、五所川原RC、焼津南RC、今日お越しいただきました高知西RCの皆様のお気持ちも届けてまいります。
26日、日帰りで行って参ります。皆様に伝わるようにレポートいたします。
312日、アユタヤ県での福井あじさいRCの自転車、浄水器贈呈式、319日はムクダハン県での富山シティーRCの自転車贈呈式があります。
この場をお借りしまして、お願いがあります。自転車の寄付が不足しておりまして、機会がありましたらご協力いただけると助かります。

来年はシリントン王女のプロジェクトに参加いたします。これが9月。
北浦年度になってからですが108日には直接会いに行って目録をお渡しする予定が決まっております。
以上です。ありがとうございます。

≪北浦様より、理事会の報告≫
こんばんは。飯田前会長よりご報告がありましたので、割愛させていただきます。
重ねまして108日のシリントン王女のご挨拶ですが、どうぞ皆様ご予定を空けておいて下さい。
浦和中RCより自転車の贈呈依頼を受けておりますので、私より連絡させていただきます。

≪贈呈式≫
スリウォンから今回支援金をいただきました領収書をお渡ししたいと思います。
高知西RCより、高知銘菓をいただいております。ありがとうございます。

≪高知西RC松田会長よりご挨拶≫
高知より総勢8名で参りました。バンコクスリウォンRCの活動に微力ではございますが、お手伝いさせていただきたいと思います。これからもご活躍、ご活動と皆様のご健勝をお祈りいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


GVA Law Office(Thailand)Co.,Ltd. 代表弁護士 藤江大輔様より「弁護士から見た日本とタイにおける起業」について
皆様こんばんは、バンコクスリウォンRC1年程お世話になっております藤江と申します。
自己紹介をしたいと思います。
今、GVA法律事務所のバンコク立ち上げという形で東京から来ております。創業、スタートアップ、起業に特化した事務所でございます。これまでの支援業種ですが、電子書籍、オンラインゲーム、人口知能を開発している企業であったり、新規立ち上げを支援しております。創業7年目の若い事務所です。このような企業様と共に立ち上げをお手伝いさせていただき、法律家の観点から回答させていております。
もうひとつの特徴としまして、今まで弁護士は国際展開は少なく、勿論日本の資格者なので日本だけでというのが多かったのですが、そういう業界を変えていこうとしたのがまさに私たちでございます。

事業としては3本柱でやっております。
グローバル部門としまして、東南アジアに、今後マレーシア、シンガポールにも展開していきます。
少し珍しいところで私どもジンメイテックという株式会社を作っておりまして、エンジニアと共に人工知能を開発ておりまして、リスク判定をしていくシステムです。
今現在250社訪問先を支援しておりまして、弁護士は20名強おります。

そのような創業支援を行っている私から、日本における起業環境についてお話させていただきます。よく言われるスタートアップとは、事業のプロトコルを作って、事業説明を作って、投資家を見つけて、プロダクツを作成する。ポイントは投資家を見つけるというところです。ここが中小企業、伝統的な製造業の仕組みとはやや違うところでして、彼らは基本的に資産が少なく融資を受けられません。ですので投資という形で投資家に出資をしてもらい事業を運営します。我々が創業したのが2012年です、その時点で日本では600億が投資に回されていました、2016年の段階で2100億の規模、約3倍になり、日本のベンチャーでは2100億円が約1000社に1年間で投資されています。
この状態は継続して拡大していくと思われています。
こういったお金を使って、現在何をしているかと言いますと、人工知能を使ったサービス、仮想現実を使ってバーチャルを体感したり、音声認識端末を利用したサービス、仮想通貨を
利用したサービス、インターネットに繋がったサービス、外国人向けのオリンピックに直結したサービス、写真を取り込んで自動翻訳できるサービス等を開発しています。
例をあげると、IoTInternet of Things)を使ったサービスで、この機械に息を吹きかけるとアルコール量を検知してくれて、明日の二日酔い防止に繋がります。ネットが本人の健康状態のデータ、体質からの体のデータを教えてくれる東芝の製品です。
あとはバーチャルリアリティーVRチャットと言われるサービスで、インターネットの中にもうひとつの世界を作り、コミュニティーを広げ友達を作ったり、ビジネスを作ったりします。この中でどこに弁護士が必要なのかと言うと、人材紹介業をした場合どんなライセンスが必要なのか、どの国でやっているのかという法律問題をサポートします。

創業環境という事について、ベンチャー企業の資金調達ですが、融資ではなく投資で行います。株式の第三者割当増資、出資と言う形でお金を入れ、そのかわりに株式を公開します。この会社が将来上場しました、売却しましたという、価値の上がった株式を売る、キャピタルゲインを得るという事を商売にしているベンチャーキャピタルがあります。
弁護士から見ると、ファイナンスの報告がとても複雑化しております。ここ最近大きく変わったのが、優先株という特殊な制度を使って資金調達を行うと言う制度です。
スタートアップ、ベンチャー企業の資産は株式だけです、株式を渡すことによって大手の会社から人材を引き抜いてくるなどがあり、株式に対するサポートが非常に重要になります。

例として創業者のAさんが資本金500万円で起業します、その後追加で500万円の増資を受けました。Aさんは株式を50%保有しています、これが通常の会社です。もし優先株で500万円調達する場合、優先株の場合は、1株あたりの値段をつり上げる事ができます。例えば10倍の資金調達が可能になります。このようなマジックのうような話があるのかと思われますが、条件が色々ございます。
購入の際に金額を5倍、6倍とレバレッジとかけられる事により、売れた時に大きく帰ってくるという設定をします。アメリカでは開発された投資方法で、これにより投資家は投資しやすい状態になりました。投資家は、信頼できる投資商品として安心して買えるという事になります。実際、優先株にするだけで10倍になるのは何だと言う事ですが、アメリカでは普通株と優先株との差は10倍開いています、10倍ルールと言われており、日常的に運営されています。

次はタイにおける起業環境をご紹介します。タイ全土で20113億の投資、現在105億円規模になりました。日本に比べると1/20規模で回っています。今海外の投資家がタイへの出資を積極的に行っています。105億円は90社にしか回っていません。
タイのベンチャー企業の開発は桁が違います。今年開業予定のTRUE DEGITAL PARKオンヌットエリアですが、レジデンスと24時間営業の商業施設、研究所とオフィスが完備されます。タイ国内の通信会社は国内外の投資化を呼び寄せています。完成したら東南アジア最大のベンチャー創業の施設になると言われています。

そこでどういうサービスをやっているかと言うと、オンラインでの学校の宿題管理で学生たちの苦手な分野を支援したり、過疎地の農村管理をサポートしたり、現地に行かなくても不動産の内見ができる等、技術はかなりしっかりとしたものに出来上がっております。
非常に難しいのは、タイの法制度で第三者に株式を割り当てることができなくなっており、第三者割当増資という制度がありません。
優先株も作れますが、どういう内容の優先株制度なら許されるかと言う判例がありません。
かつ従業員へのストップオプション制度もありません。タイで増資したい場合、株を渡して株主になってもらいますが、株主でなければ新規の投資はできません。他の株主への調整も必要で煩雑の手続きになり、外国人投資は嫌がります。タイでの投資が面倒なためスタートアップは、シンガポールに親会社を作ってそこからお金を回すというのが一般的な形になります。従いましてタイの企業で開発費のかかる自社のプロダクト、ソフトウェアーなどを持つと言うことは非常に難しくなります。
こんなタイですが、昨年10月法の改正案が出されました。
優先株の優先権を明確にしましょう、従業員のストップオプションを出しましょう、社債を発行しましょうという、今のシンガポールの制度に限りなく近い形の制度が、あとは国会の承認待ちというところまで進んでいます。これが出来るようになると、タイに対する小口の投資がやりやすくなります。世界で勝負できるサービスが開発されるはずです。近い将来にこれが実現できるとタイの未来は明るいでしょう。

≪飯田直樹前会長より記念品のお礼≫
2650地区ローターアクトの皆様より、お土産をいただいております。
ありがとうございます。

≪鈴木会長より閉会にあたり≫
高知RCの皆様、遠くからご支援いただきましてありがとうございます。藤江さんメンバーースピーチありがとうございました。とても良い刺激になりました。
では805回例会を閉会いたします。


20時閉会点鐘






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