2019年7月31日水曜日

第871回 例会(2019年7月23日)


871回 バンコクスリウォンロータリークラブ議事録

日時:2019723日(火)19-20
開催場所:INTERCONTINENTAL HOTEL 4
出席者:《スリウォンRCメンバー》
立川、北浦、鈴木、小田原、飯田直樹、伊原、平田、ティタパー
《来訪RTN
和田様(東京北)、大竹様(伊勢崎南)
《ゲスト》
(パーソネルコンサルタント社)植木()
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本日の議題
《会長報告:立川より》
・今期初の会長報告
・第12火曜は仕事の都合により出席不可のため、月2回しか出席できない。
→どなたかが代打で会長代理を務めなければならないため、協力が必要。
・豊富
  -皆さんと仲良く、意見を取り入れ、少ない人数で協力して一つのものを作り上げて行く。
  -情報の発信:SNSなどを使い、動画で活動を分かりやすく広めて行く。
・立川の次は伊原が会長の座を引き継ぐ→スリウォンロータリークラブが一つの節目を迎える。
→ロータリークラブはやる気があれば場に立ち、社会の役に立つことができるというクラブができる。
 立川の役割は様々なシステムを作り、伊原に引き継ぎをして行く。
 その後は誰が会長の座に立っても、同じような活動が維持できると考えている。
 そのための基礎作りをしっかりとやっていきたい。
・立川が初の幹事になったときに、和田様に質問。
Q:幹事ってなんですか?(立川)
A:全部を知っていること。(和田様)
→全員が知っていること。立川が幹事の時には情報が入ってこず、よく分からないことも多かったので、
 メンバーの中に「良く分からなかった」と言わせないことを心掛けた。→メールやスレッドを使い情報を共有して行った。
→伊原が幹事になる際にも「情報が良く通る風通しの良いクラブにして」とお願いした。
 幹事は裏方で色々なことを回して行く仕事。→伊原は熱心に取り組んでいる。
→熱心な人をしっかりと伸ばして行ける下地を、しっかりと作っていきたい。

《幹事報告:伊原より》
114日、224(どちらも日本の祝日)に贈呈式。
831日にサコンナコンへ贈呈式に行く予定だったが、830日に変更。
→小さい空港であり、多くのロータリアンが集うため、早めに飛行機を予約する必要がある。
 (飛行機(離陸時間)→行き:7:00、帰り:19:00 (空港はドンムアン))
・自転車委員会の協議内容→今期から日本以外にもタイのローカルクラブにも費用負担をしてもらう (意識を高めるため)
→具体的な金額は未定。次回の理事会で決定予定。
713日に立川とグローバルグランドのセミナーに行ってきた。
→今期の335019のグローバル補助金の目標は700,000 US$を集める。
 昨年も同額の目標金額で、達成率:111~2 %。今年もこの調子で集めて行きたい。
今期スリウォンロータリークラブで使用できる金額は8,000 US$
・ロータリークラブ重点分野(6)
-水と衛生
-疾病予防と治療
-基本的教育と識字率向上
-平和と紛争予防
-母子の健康
-経済と地域社会の発展
・幹事初心表明
→来年度会長を担うに当たり、アットホームなクラブにして行きたい。
《プロジェクト報告:飯田》
・グローバルグランドの進捗報告
2018年に八幡西(九州のロータリークラブ)の方々が来訪→浄水器をやらせてもらいたいと相談された。
2019年度に実施と話がまとまった。
30台くらいの浄水器の設置を考えおり、716日に八幡西の方々とミーティング予定であった。
 しかし、その前週に開催されたグローバルグランドのミーティングが開催され、"複数台の浄水器を複数校に設置することへの承認が降りにくくなった"と情報共有された。
201812月頃から発生した事態であり、グローバルグランドを使って複数の浄水器を設置しようとした他のクラブが立て続けにリジェクトされている。
→ロータリーファンデーションの意見はコミニティアセスメントをよりしっかりやれとのこと。
 一つのコミュニティに対し、どれだけインパクトが有るのか、コミュニティベースでアセスメントを強化して行くように方針が変更された。
→複数台の浄水器を複数校に設置することは避けて行く意向。
→立川、飯田、伊原、飯田()With八幡西ロータリークラブと会合。
→浄水器のプロジェクトの基本方針は変えず、一つの地域に集中し、浄水器を中心とした周辺の水と衛生をカバーするような方向性に決定。
1:浄水器に辿り着くまでの配管を替えて行く。
2:貯水池のタンクを替えて行く
→プロジェクト金額は約600万円。
→どうしても今年にやらなければ行けないものではない。→じっくり実現に向けて進めて行く。
《理事会報告:立川》
・理事会で未定の部分の談議
-コンケンとの友好クラブ締結について。
先方から友好クラブ締結の依頼。
Q:友好クラブと姉妹クラブの違いは?(鈴木)
A:友好クラブは何も縛りがなく、取り交わせだけの話。姉妹クラブは行ったり来たりの関係。
→承認。
-長谷川先生に卓話。20185月に一度実施し、大好評。→917日に実施。
-地区補助金の使い方。(スリンウォンロータリークラブで使用可能な金額:8,000US$)
831日までに地区に申請が必要。→申請がない場合には他のクラブに費用が渡る
現段階で4つの選択肢がある。
1.何もせず、他のクラブに使用してもらう。
2.八幡西とのグローバルグランドに当てる。要検討。
3.自転車贈呈のプロジェクトに充当。
4.トイレのリノベーションに充当。
→現地から汚いトイレについて相談された。(子どもたちが使用したがらず我慢をするため、健康に影響が出るなど)
"4.トイレのリノベーションに充当"を採用予定。→実績を作り、日本の他の団体に紹介が可能。
731日の会長交代式に関係者が来られるため、その場で費用などを相談予定。
・ダイアログ・イン・ザ・ダーク
-世界80カ国で行われているソーシャルエンターテイメント:盲人経験…暗闇の中、盲人とエンターテイメントを楽しむ。
-今回のものは1.5時間であったが、楽しくてあっという間であった。(100バーツ)
-真っ暗闇の中、白杖だけを渡され、発光物は全て預け入れる。
-最初入った段階では、白杖だけではとても怖くて歩くことができない。
→床と壁だけしか分からない。声を掛け合いが大事。(誰がどこにいるかわからないため。)
-歩いて行くと鳥の声や風の音が聞こえてくる→公園
→木像があって触ってみたが、何か分からない。
-次に、車の音が聞こえてくる。→交差点体験。
→交差点横断体験…車の音が四方八方から聞こえてきており、位置関係の判断が全くつかない。
→トゥクトゥク乗車体験…どこから乗るのかすら分からない。運転シミュレーションも受けたが、揺れるたびに恐怖を感じた。
-音楽鑑賞体験…ソファに座り、10分ほど放置される。
→暗闇の中で、今まで居たガイドが消えると、途端に恐怖感・不安感が増す。
-売店購入体験…見えない中、お札のサイズを判断するのは困難であった。
→ガイドとフリートークの時間。
→このタイミングで自身の瞼が閉じているのか開いているのか分からなくなってきている。→目が動いているのか分からなくなり、瞼の感覚が無くなる。
Q:最初は家から出られなかったんではないか?(盲人のガイドの方は元々目が見えていたが、何かしらの理由により、見えなくなってしまった。)
A:最初は家に帰って来られないと思って不安で家から出られなかった。しかし、ずっと家に引きこもっていてもしょうがないから、勇気を出して外出を決意。
  少しずつ外出して行った。→盲人は誰かに頼らないと前に進めない。移動も助けてもらわないとできない。
  →圧倒的に世の中には親切な人が多いことが判明した。→親切な人が多いことが分かったから、安心して外に出ることができるようになった。
-ガイドの顔は出口まで分からない。→エンターテイメント性が高い。
-盲人の経験はなかなかできる機会がないが、体験会ではなく、エンターテイメントとして行くことができ、良い機会となった。
-30分置きにツアーが出ている。
-日本では5,000円ほど。
-地下鉄チュラロンコン付近、駅直結4F
-AsokのシェラトンのB1 にもDine in the Darkという盲人経験もある。
→暗闇の中でフルコースを食事する。水すら取れない状況。
 ウェイトレスも全員盲人。視界が閉ざされると、食べても肉か魚か判断ができない。
→目が見えないと香りなどもきちんと判断できない。
1,000-2,000THB程度。
《ご挨拶:大竹様》
・伊勢崎南-スリンウォンのバナー交換。
・入会して3年目。
2018423日に当時会長であった、柳井様が群馬堺ロータリークラブの方と一緒に、
 バンコクトンブリロータリークラブの自転車の寄贈に合わせて、図書を寄贈。→その際の写真を持参。
・今回初めて訪タイ。→山が無いことに驚いた。
・今回は、所属している会社(HONDAカーズ)の表彰大会のため。
・初のタイで多くのことが経験できた。

《立川より》
今後も楽しめるクラブにして行きたい。
 20時閉会点鐘 より

以上

2019年7月11日木曜日

第870回 例会(2019年7月9日)

第870回 バンコクスリウォンロータリークラブ議事録

日時:201979日(火)19-20
開催場所:INTERCONTINENTAL HOTEL 4
出席者:《スリウォンRCメンバー》
鈴木、小田原、飯田直樹、佐藤、伊原
《来訪RTN
安藤様
《ゲスト》
貝瀬秋彦様、池内様、石神様、松永様、萬様、保科様、岡様、山脇様
(パーソネルコンサルタント社)磯村、神田、中田、植木()
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本日の議題
《会長報告:鈴木より》
・ロータリークラブは7月より新年度 → 立川会長の期がスタート。
・今年のロータリークラブのスローガンは”世界を繋ぐ”
7/16 AsalhaBucha(三宝祭)
お釈迦様が初めて弟子たちに説法をした日
定例会は休み
7/17 Buddist lent day
入安居:朝の托鉢を止めて、寺に入る日
→禁酒日(厳重な禁止日)
7/15  鈴木前会長の誕生日会
20:00-23:00 リスペクトンにてを開催。よろしければご来訪ください。
 《幹事報告:伊原より》
・第12火曜は立川会長が仕事の都合により不在のため、会長代理を立てる。
・会長代行のルールの詳細は7/23の理事会にて決定。
・翌月分を理事会にて決定して行く。
→交代で会長代理を務めることで、都度誰が務めるかの楽しみを出す。
  特定の人の負担を軽減する。
・クラブ会費の徴収はスレッド、メールにて連絡済み。
→現金または小切手を手渡しにするか銀行振り込み。
・ガバナー訪問は9/24に決定。
・会長交代式(7/30):日本人タイ人合わせて、現在8テーブル分、集客予定。

《貝瀬様 卓話:総選挙を通じてみたタイ社会》
[経歴]
-20042007年 バンコク
-20122015年 ソウル
-2007~年      再びバンコク
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・小田原より5月に選挙についての話の依頼を受け講話。
3/24に総選挙が実施された。
・軍事政権を率いていたプラユット氏が6/5に首相に任命された
・政治は立場によって、経歴によって、人によって見方が異なる。
 今回は瀬貝様の視点から講話。

○タクシンの登場とタイ社会の政治対立○
・渡タイ後すぐはタクシンが首相で絶頂期であった。一方で、タクシン政権は反発も大きくあった。
・タイの社会は昔から高級官僚、軍人、富裕層などの伝統的な権力層が政権を握ってきた。
・タクシンの登場により、大きく構造が変わってきた。
・タクシンは元々警察官であるが、自身で事業を起こし富裕層になった。
・タクシンが政治参入時に、農村部と都心貧困部に対して目をつけ、政策を打ち出した(農民は人数が多い)。
→「30THBで医療を受けられる」などの政策を打ち出す。
2001年の選挙でタクシン氏所属の党が第一党となった。
2005年の選挙では過半数を取得(一つの政党が単独過半数は初)。
→かつての伝統的な地位の人からの反発。
→タクシン氏自身も権力を持つことで傲慢化(メディアに圧力をかけるなど)。
2006年にタクシン派vs反タクシン派の対立が明確化。
2006年に軍がクーデターを起こしタクシン派が放逐された。
2007年の総選挙で再度タクシンが当選。
→更に軍事政権派の反発が拡大。
→空港でクーデターが発生し、便が乱れるなど混乱が起こる。
→民主党支持者がASEAN首脳会議に流れ込み、会議が中止になるなどの問題発生。
2014年のクーデター:タクシン派の政党を軍が力で覆した。
→タクシン政権崩落。軍政の時代のスタート。

○今回の軍政と総選挙の特徴○
2006年と2014年の比較
·         2006年:クーデター後、1年余りで選挙を実施。
·         2014年:クーデター後、5年間準備の期間を設け、選挙を実施
・選挙制度が激変。全く新しい選挙制度が打ち立てられた。
→大きな政党が、大勝できないような制度に変更された。
→上院議員250人はすべて任命制になった(かつては半分が任命制、半分が選挙で決定だった)。
→現在政権を持つ、軍政側が任命できるような制度に変更された。
→選挙結果がどうなろうと、上院議員250人(軍政側)が次の国会にはいる仕組み。
・タイでも最初の国会で首相を選ぶ仕組み。
→かつては下院議員のみの投票により首相を決定していたが、上院議員の人も投票できる制度になった。
 (計750人の半数を取得した人が首相となる)
→上院議員250名を抱えている軍政側が圧倒的に有利な状況。
5年間をかけ、制度的にタクシン派が勝てないような仕組みを構築した。

○総選挙の結果は○
・下院議員500席のうち、タクシン派は136席を獲得(第一党)

・タクシン派
→タイ国家維持党(日本語訳)はウポンラット王女を首相候補に打診。
→現国王の反感を買い、政党解散。→タクシン派は更に打撃を受ける。
・軍政側
→国民国家の力党(日本語訳)を新党として設立。結果的に116席獲得(第二党)
→新しい政党だから議員の候補は不在。かつてどこかで政治家としての経験がある人や、元タクシン派の政党の人などを寄せ集めた。
→ありとあらゆる方法で政治家を動かしたとの噂あり。
・他の政党を巻き込み多数は工作を実施。
→タクシン派は7党(246):軍政側は19党(254席)
→プラユット氏が首相になることが確定。過半数を上回らなくても、プラユット氏は首相になれたが、今後の政権で優位に立つために、必ず首相になる必要があった。
・新未来党が第3党となった(党首タナトーン)
→タナトーン氏を首相候補に立てて、プラユット氏と対立→プラユット氏が当選
→首相当選から2週間で新政権が発足すると言われていたが、19党連立のため結束が保てない状況にあった。
7/4、5に新政権発足→新政権は6/22,23ASEAN首脳会議には間に合わず、首相以外は軍政時の閣僚で迎え入れた。

〇総選挙を経て見えたタイ社会の課題は〇
・軍事政権側は、当初の目的であったタクシン派の崩落を達成。
→タイ社会の課題は改善したか?
→改善していない。
→タクシン派政治の時代のクーデターは政治のリセット、”国民の和解を目指す”が目的。
→しかし、軍政側は政権を掴んでも、タクシン派と反タクシン派の和解に対して何も対策をたてなかった。
→結果として、対立の溝は埋まらないまま現在まで来ている(10年以上解決していない)。
・理由
→格差構造の差が広がっている。
「バンコクは成長、地方は未成長」 により農村地域の年長者のタクシン政権への思いが強い(地方有権者はタクシン派への信仰が強い)。一方、都心部は反タクシン派が多い。中間層以上の人々は、タクシンの登場により秩序が乱され、混乱を生んでいると考える人が多い。
双方がそれぞれ上記のような考えがあるため、溝が埋まらない。



・新未来党の登場(今までのタクシン派の政党とは毛色が大きく異なる)
→タクシン氏は自体は元々反軍政ではない。軍のクーデターにより政権が覆されることが多かったため、反軍政のイメージが着いた。
→新未来等は反軍政を謳っている (ex. 軍予算カット、徴兵制廃止など)。
→若い世代から票を集めている(81席獲得で第3党)。
→タクシン派vs反タクシン派から、軍政側vs反軍政側へと、対立構図が変わって行くと考えられている。
→今後、対立構造は注目される部分となる。
・新未来党のタナトーン氏はインタビューからも人と違う価値観を持っている。
→タマサート大学出身(反権力思考が強い)。
→自身の生活に関わらず、自身の価値観に基づいて政治を進めて行くと考えられている。
→しかし、すでに政権側から大きな圧力がかけられている。
→議員に当選したが、メディア関連株を所持しているなどのことから、議員活動の一時停止を命じられている。
→いずれ議員資格を剥奪されると噂されている。
→影響力が強いということの裏返し。→今後の動向に注目。
・プラユット政権が7月第3週より発足。
→政権の顔ぶれについては、主だったメンバーに大きな変化はなし。そのため、方向性も大きな変更はない。
→しかし、19の政党の連立であり多様な意見があることから、政策の一致は難しい。
→各政党から不満や意見があるため、政権が安定したものになるか不安の声もある。
→今後は民政のため、全て議会で決まって行くが、野党から追求された際に、対応し、まとめられるかの疑惑が出ている。(プラユット氏がかなり短気のため)→8月の予算審議に注目。
 ・ビジネスの観点では、政権が安定するかどうかが関心のあるポイント。しかし、メディアの観点としては、民主主義に向かっているかが関心の強いところ。
→メディアとビジネスでは観点が異なるため、今後の政権に対して意見を頂戴していきたい。

《鈴木より》
20時閉会点鐘 より

Q&A
Q:軍事政権側がどのような公約を掲げて政権を奪取したか?(飯田)
A:基本的には軍政がかつてやってきた実績(経済対応など)をPRしつつ、農産物の価格を上げ、最低賃金を上げると公約に上げている。
→基本的には政党で大きな公約に変化はない。野党が公約として上げているものも取り入れている。

Q:タクシン派、軍事政権派に大きな違いがないように思える。そのため、今回は民主党が一人負けをしているように見えたが、どのように考えているか?(佐藤)
A:今は地方には変わらずタクシン派が多いが、時代が変われば、タクシン派が薄れると考えている。
  今回の選挙で民主党は保守的であったため、信頼が薄れ、魅力が一切ないと思われている。
  →今後、民主党がなくなる可能性もある。
  何が主体性党なのかわからない状態になってきている。

Q:プレムがいなくなった際の影響はどのように考えているか?(小田原)
A:かつてプレムが所属していた政党とは現在は違うため、現在、影響力は薄れているとの意見が多い。

Q:王室の政治関与が強まってきていると思われるが、どのように考えているか?(政治と王室の距離感が不明瞭)(池内様)
A:現在、軍も国王の意向がわかっていない。現在の王はあまり表立って出てこないため、民衆も先が見えていないのが現状。
→不安定化の要因になりかねない。
Q:軍と王室の間で何かある可能性があるか?(池内様)
A:今後、意向が対立し、緊張関係が生まれることで可能性としては考えられる。
Q:軍、王室、国民の不安定さが生まれることについて、どのように考えるか?(池内様)
A:不安定になると考えている。国民も同様に考えていると思われる。

以上


2019年7月4日木曜日

第869回 例会(2019年7月2日)


869回 バンコクスリウォンロータリークラブ議事録

日時:201972日(火)19-20
開催場所:INTERCONTINENTAL HOTEL 4
出席者:《スリウォンRCメンバー》
スモン、ウィム、鈴木、小田原、飯田直樹、栗並、佐藤、伊原
《来訪RTN
(高崎RC)小河原様、野口様
《ゲスト》
弘畠様、栗原様、樋口様、大坪様
(パーソネルコンサルタント社)中村、磯村、神田、中田、植木
計 19 名

本日の議題
《会長報告:ウィムより》
7月よりRC新年度なので会長、役員が替わります。
730日に会長交代式が行われますので、是非ご参加下さい。
・先週、バンコクで行われたムハマド・ユヌス先生(2006年ノーベル平和賞を受賞)のソーシャルビジネスデーに参加。
・昨年から吉本興業がユヌス先生と社会問題に取り組んでいる。
・日本では、寄付やチャリティー活動が従来の考え方とされており、ソーシャルビジネスに関心を寄せる人が少ない。
・時代の流れが変わって行く中で、これまでと違う形でのソーシャルアクティビティに目を向けて行くことは、ロータリアンとして大切なことではと感じた。

《幹事報告:伊原より》
7月の予定は下記の通り。
79日 朝日新聞社 貝瀬様より卓話をして頂く
716日 祝日のためお休み
723日 理事会
730日 会長交代式 17:30インターコンチネンタル集合
【スリウォンRCメンバー参加者:立川、飯田、スモン、ウィム、小田原、鈴木、飯田直樹、栗並、北浦、神谷、ティタパー、伊原】
・今年度はラッキードローを活性化させていきたい。
・先週誕生日を迎えた。RCに入会して1年が経ち、自分のやりたいことを見つけることができた。だからこそぶつかる壁もあるが、今年はそれを克服し成長していきたい。

《卓話:オーシャンライフ 松浦様より『タイ国 医療制度と団体保険』》
松浦様のご紹介
1991年に第一生命に入社。
2015年よりオーシャンライフに出向。在タイ5年目。

1.第一生命の海外保険事業について
・生命保険は国民向けのため、経済成長している国でないとビジネスが成立しない。
・日本ではこれまで、金融庁によって保険会社が潰れないような仕組みが作られており、保険会社が優遇される立場にあった。しかし、少子高齢化に伴い、日本国内でのビジネスが厳しい状態になり、海外に進出。
2009年までにベトナム、タイ、インド、2014年にインドネシア、2019年にカンボジア、ミャンマーに進出。
・今後は新興国をいかにして取り込むかが、生命保険会社にとって重要。
・新興国ではまだあまり利益が出ないため、アメリカ、オーストラリアでも海外事業を展開している。
・オーシャンライフはタイで業界第11位。
・タイにある23社の保険会社のうち、日本の会社が出資しているのは4社のみ。

2.タイの社会保険について
・労働者災害補償基金(日本でいう労災保険)
―従業員1名以上の民間企業は加入が義務。
―タイでは通勤途上は対象外。タイの交通事の故死亡率は日本の7.7倍である。
―保障内容は、治療費、リハビリ費用、葬祭費等。
・社会保障基金制度
―従業員1名以上の民間企業は加入が義務。
―保障内容は傷病、死亡、失業手当、障害、出産、児童手当、老齢年金等。
―日本とは違い、家族は対象外になっている。

3.団体保険について
・タイにおける労使トラブル、紛争の原因は労働報酬に次いで、福利厚生があげられる。
・保険のなかでタイ人が最も関心があるのは通院特約・外来治療費。
・団体保険が必要な理由は下記があげられる。
  優秀な人材の確保
  生産能力の向上
  良好な労使関係の構築
  コストの平準化
  事務のアウトソース化
  節税効果
・バンコクの日系企業のなかで保険制度が全くない会社は全体の2割、保険会社を利用している会社は4割、年間の上限を定めて会社負担で行っている会社は4割。

4.オーシャンライフの強み
・経験豊富な日泰担当者によるコンサルティング
・キャッシュレス治療を受けられる病院ネットワーク
・迅速な保険金支払い
・看護師による健康啓蒙セミナーの実施
HR向けのwebサービス

5.団体保険のデメリット
・給付は増加する傾向にあり、保険料は給付に連動しているため、保険料が上がっていく。
・タイは自由診療のため、病院側は保険のカードを見たら保険の限度額まで請求、または限度額分の薬を処方。
・タイの日系企業は老齢化が進行している。日系企業はタイ系企業よりも待遇がいい場合が多く、長く働く方が多い。

6.団体保険の運営策
・タイ人スタッフに任せきりにするのではなく、マネジメントに関与する。
・健康の啓蒙活動を行う。
・給付多発の確認・牽制。病院に頻繁に行っている社員にはひと声かける等。

《来訪RTNご挨拶 高崎RC 小河原様より》
・高崎RC130名を超える会員数。
・今回は、境RCからのご紹介でスリウォンRCに参加。
・これまで国際貢献はしてこなかったが、今後はスリウォンRCと提携して浄水器の協力をしていけたらと考えている。
 
20時閉会点鐘 ウィムより

以上