2019年7月4日木曜日

第869回 例会(2019年7月2日)


869回 バンコクスリウォンロータリークラブ議事録

日時:201972日(火)19-20
開催場所:INTERCONTINENTAL HOTEL 4
出席者:《スリウォンRCメンバー》
スモン、ウィム、鈴木、小田原、飯田直樹、栗並、佐藤、伊原
《来訪RTN
(高崎RC)小河原様、野口様
《ゲスト》
弘畠様、栗原様、樋口様、大坪様
(パーソネルコンサルタント社)中村、磯村、神田、中田、植木
計 19 名

本日の議題
《会長報告:ウィムより》
7月よりRC新年度なので会長、役員が替わります。
730日に会長交代式が行われますので、是非ご参加下さい。
・先週、バンコクで行われたムハマド・ユヌス先生(2006年ノーベル平和賞を受賞)のソーシャルビジネスデーに参加。
・昨年から吉本興業がユヌス先生と社会問題に取り組んでいる。
・日本では、寄付やチャリティー活動が従来の考え方とされており、ソーシャルビジネスに関心を寄せる人が少ない。
・時代の流れが変わって行く中で、これまでと違う形でのソーシャルアクティビティに目を向けて行くことは、ロータリアンとして大切なことではと感じた。

《幹事報告:伊原より》
7月の予定は下記の通り。
79日 朝日新聞社 貝瀬様より卓話をして頂く
716日 祝日のためお休み
723日 理事会
730日 会長交代式 17:30インターコンチネンタル集合
【スリウォンRCメンバー参加者:立川、飯田、スモン、ウィム、小田原、鈴木、飯田直樹、栗並、北浦、神谷、ティタパー、伊原】
・今年度はラッキードローを活性化させていきたい。
・先週誕生日を迎えた。RCに入会して1年が経ち、自分のやりたいことを見つけることができた。だからこそぶつかる壁もあるが、今年はそれを克服し成長していきたい。

《卓話:オーシャンライフ 松浦様より『タイ国 医療制度と団体保険』》
松浦様のご紹介
1991年に第一生命に入社。
2015年よりオーシャンライフに出向。在タイ5年目。

1.第一生命の海外保険事業について
・生命保険は国民向けのため、経済成長している国でないとビジネスが成立しない。
・日本ではこれまで、金融庁によって保険会社が潰れないような仕組みが作られており、保険会社が優遇される立場にあった。しかし、少子高齢化に伴い、日本国内でのビジネスが厳しい状態になり、海外に進出。
2009年までにベトナム、タイ、インド、2014年にインドネシア、2019年にカンボジア、ミャンマーに進出。
・今後は新興国をいかにして取り込むかが、生命保険会社にとって重要。
・新興国ではまだあまり利益が出ないため、アメリカ、オーストラリアでも海外事業を展開している。
・オーシャンライフはタイで業界第11位。
・タイにある23社の保険会社のうち、日本の会社が出資しているのは4社のみ。

2.タイの社会保険について
・労働者災害補償基金(日本でいう労災保険)
―従業員1名以上の民間企業は加入が義務。
―タイでは通勤途上は対象外。タイの交通事の故死亡率は日本の7.7倍である。
―保障内容は、治療費、リハビリ費用、葬祭費等。
・社会保障基金制度
―従業員1名以上の民間企業は加入が義務。
―保障内容は傷病、死亡、失業手当、障害、出産、児童手当、老齢年金等。
―日本とは違い、家族は対象外になっている。

3.団体保険について
・タイにおける労使トラブル、紛争の原因は労働報酬に次いで、福利厚生があげられる。
・保険のなかでタイ人が最も関心があるのは通院特約・外来治療費。
・団体保険が必要な理由は下記があげられる。
  優秀な人材の確保
  生産能力の向上
  良好な労使関係の構築
  コストの平準化
  事務のアウトソース化
  節税効果
・バンコクの日系企業のなかで保険制度が全くない会社は全体の2割、保険会社を利用している会社は4割、年間の上限を定めて会社負担で行っている会社は4割。

4.オーシャンライフの強み
・経験豊富な日泰担当者によるコンサルティング
・キャッシュレス治療を受けられる病院ネットワーク
・迅速な保険金支払い
・看護師による健康啓蒙セミナーの実施
HR向けのwebサービス

5.団体保険のデメリット
・給付は増加する傾向にあり、保険料は給付に連動しているため、保険料が上がっていく。
・タイは自由診療のため、病院側は保険のカードを見たら保険の限度額まで請求、または限度額分の薬を処方。
・タイの日系企業は老齢化が進行している。日系企業はタイ系企業よりも待遇がいい場合が多く、長く働く方が多い。

6.団体保険の運営策
・タイ人スタッフに任せきりにするのではなく、マネジメントに関与する。
・健康の啓蒙活動を行う。
・給付多発の確認・牽制。病院に頻繁に行っている社員にはひと声かける等。

《来訪RTNご挨拶 高崎RC 小河原様より》
・高崎RC130名を超える会員数。
・今回は、境RCからのご紹介でスリウォンRCに参加。
・これまで国際貢献はしてこなかったが、今後はスリウォンRCと提携して浄水器の協力をしていけたらと考えている。
 
20時閉会点鐘 ウィムより

以上

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