2018年12月12日水曜日

第843回 例会 (2018年12月12日)

843回 バンコクスリウォンロータリークラブ議事録

2018.12.11 INTERCONTINENTAL HOTEL
《ロータリーメンバー》
北浦現会長、小田原前会長、飯田直樹前会長(SAA)、鈴木直前会長、スモン前会長、
飯田光孝前会長、平田設立会長、栗並RTN、立川RTN、佐藤RTN、山田RTN、神谷RTN

《来訪RTN
(八幡西RC)太田様

《ゲストスピーカー》
米田裕香様

《ゲスト》
(神谷RTNよりご紹介)奥井様
(小田原前会長よりご紹介)菅谷様、中村様

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《会長報告 北浦現会長より》
4日間の上海出張では、ドバイや日本、マレーシアなどの不動産会社150社が一同に集まり開催された不動産のイベントに参加しました。
 参加企業数を見て、中国の購買力の大きさに驚きました。
12月第3週は日本出張のため、第2週である今例会にて理事会・自転車委員会を開催しました。
 会長代理は鈴木直前会長が行う予定です。
1225日にスリウォン忘年会を大の樹にて開催予定です。

《理事会報告 立川RTNより》
・次期の組閣原案について
 会員の役職は原案修正することなく申請を通過しました。
 問題がなければ、18日(火)の総会にて可決予定です。
1月の日程(火曜日)
 1日:例会休み、8日:通常例会、15日:自転車委員会・理事会、22日:例会
 29日:新年会予定日

《プロジェクト報告 飯田光孝前会長より》
2月の予定
 浄水器・図書贈呈
・参加予定クラブ 
 浄水器:焼津南クラブ、天童東クラブ、東京大崎クラブ、高知西クラブ、
     東京ベイクラブ
 図書支援:石川志賀クラブ
 場所:ペチャブン県庁所在地

・1215日(土)王室プロジェクトとしてサコンナコン県にて自転車100台を贈呈予定。
 チャイワイ前ガバナーがスリウォン代表として参加予定です。

・落語公演について
 3人の落語家が日本語・英語にて落語公演をする予定です。
 1214日(金)は英語で、16日(日)は日本語で行う予定です。

《ゲストRTNご挨拶 太田様より》
今年度はグローバル補助金を使用し、単年度事業ではなく継続事業として何か活動をする予定です。
タイにおける支援活動内容を知るために、今回スリウォン例会に参加しました。

《ゲストスピーチ 米田裕香様》

題:高齢者の生活を支える人と仕組みと技術 -タイで寝たきりゼロを目指す-

・米田様ご紹介
 三重県生まれ、理学療法士を目指し石川県へ。
 大学生時代はバックパッカーとしてアジア諸国を巡り、貧困×社会的弱者について思うようになる。
 大学卒業後、3年間総合病院にて脳卒中・骨折等の整形外科疾患のリハビリテーションを行う。
 2012年より青年海外協力隊としてガーナにて、約3年間250人に理学療法士を実施。
 日本へ帰国、途上国におけるしょうがい者支援の勉強をするため、イギリスの大学院へ進学。その後2017年にタイにてJICAの高齢者のためのケアシステムプロジェクトにて現地の専門家として活動している。

①高齢者が多い社会
・日本では、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が27.9%です。
 (全人口の4分の1以上、2030年には全人口の3分の1まで上昇すると予測されています。)
・タイでは、現在高齢者の割合は10.5%(これは、1980年代の日本の高齢者の割合と同率です。)
・社会の高齢化が進むメリットとして、バリアフリーが多い社会になることが挙げられます。
3%:全高齢者に占める、介護や何らかの手助けを必要としない65歳以上の人の割合のことです。
・健康寿命:全寿命の中で、介護や何らかの手助けを必要としない期間。
 男性が80歳まで生きる場合、70歳までは健康寿命の期間であり、
 その後の10年は介護が必要となる傾向が高いです。

②タイの病院
 JICAのプロジェクトは保険の対象である国立・公立病院のみとなっています。
 理由として、私立病院では国立・公立病院の保険制度が適用されないからです。
 タイでは、第一段階に保健所、第二段階に郡病院、第三段階に州・県病院があります。
 州・県病院では、主に重度の病や大手術を行う場所として使用されていますが、
 病床数が少ないため、そのような大病院でも入院可能な入院期間は
 47日となっているので、退院後、患者は自宅療養をせざるを得ない状況です。

③タイと協力して行っていること
 普通は入院し、退院、そして自宅療養が一般的な流れですが、
 JICAプロジェクトの目的は、州・県立病院を退院後の寝たきり生活を防ぐために、郡病院でリハビリテーションをし、帰宅し生活をするための準備をすることです。
 リハビリの例は、歩く練習、トイレに行く練習、段差の上り降りなど、家での生活をイメージしたものです。
 各家族ごとに合った退院後の生活方法のアドバイスもしています。

JICAのタイにおける協力
 東南アジアで最も急速に高齢化が進んでいると言われるタイにおいて、
 国際協力機構(JICA)はタイ政府と伴に過去10年高齢化対策支援のプロジェクトを行ってきました。
 バンシートンと呼ばれるリハビリテーションセンターの設立や、人材育成、
 管理システムのサポートなどが挙げられます。
・寝たきり生活が引き起こす症状
 廃用症候群(心臓や肺の動きが鈍くなる症状)、代謝が落ちる、筋肉量が減る等。
 この症状を防ぐために病院退院後のリハビリテーションが必要不可欠です。

・プロジェクトの3本柱
人:リハビリ人材、高齢者の家族たちなど。
仕組み:国・県レベルでサービスを提供できるようにすること。
技術:タイにあったリハビリのやり方を考え、個人、国レベルで進化させること。
上記3つを信念に活動を行っている。

20時閉会点鐘


八幡西RCとのバナー交換 (左:スリウォン 北浦現会長、右:太田様 八幡西RC)

米田様 卓話

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